今から300有余年前の江戸時代、富山藩主 前田正甫公が殖産興業の施策を打ち出す中、
製薬技術の振興と、売薬行商人の育成を図り全国各地に売り広めることを奨励したのが始まりとされています。
配置販売(置き薬)は、日本独自の販売システムです。
最大の特徴は、薬を使用して、その代金は後で支払うという“先用後利”を販売理念としていることです。
これは、相互の信頼関係の上にのみ成り立つ販売システムです。
電車も車もない時代、また、病院や薬局があまりなかった時代、
置き薬行商人は人々の健康を守る重要な働きをし、大切な情報源でもありました。
“セルフメディケーション”が重要とされる今、配置薬(置き薬)への期待と関心は高まり、さらに躍進していくことでしょう。